2025年9月8日【FX初心者】 雇用統計は労働市場減速で利下げ観測加速!石破総理退陣を表明!

投資

 先週末金曜日のの米雇用統計は、労働環境の悪化が示されてました。これにより次回FOMCの0.50%利下げも観測がでました。今週の米CPIが注目とされます。また日本では石破総理が退陣を表明しました。政治混乱のゆくえにも注目です。

 *当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

 
ここまで
ジャクソンホール会合でパウウェル議長が利下げ容認姿勢
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増

FedWatch 0.25利下げ 89.0% (前日 95.6%)  年内 3 回
FedWatch 0.50利下げ 11.0% (前日 0%)

ファンダメンタルズ

日本市況

 5日の日本市場では株式が続伸。トランプ米大統領が日本との貿易合意を実施する大統領令に署名し、買い安心感が広がった。株式は自動車など輸出関連を中心に買いが先行し、日経平均株価は前日に続き一時600円以上上げる場面があった。

株式 
 株式市場では、米大統領令の署名を受け自動車株が軒並み上昇。電機や精密機器など輸出関連、鉄鋼やゴム製品など素材株、商社や海運株も高い。トヨタ自動車株は2%上昇し、TOPIXの上昇寄与度トップ。TOPIX輸送用機器指数は一時2.8%上げ、約8カ月ぶりの日中高値を付けた。

債権
 金利スワップ市場が織り込む9月の米利下げ確率は約100%、10月までの日銀利上げ確率は30%台となっている。 債券は上昇。米国で労働市場の減速を示す経済指標を受けて長期金利が低下した流れを引き継いだ。前日に入札を波乱なくこなした30年債中心に買いが入った。

為替
 円相場は7月の実質賃金が7カ月ぶりにプラスに転じたことを受け、買いが優勢となった。日米貿易合意実施への大統領令署名に対する反応は限定的だった。

ニュース

米利下げ観測強まる、9月0.25ポイントは確実視-労働市場の減速鮮明
 5日に発表された8月の米雇用統計が低調だったことを受け、米労働市場が悪化局面に差しかかっているとの懸念が裏付けられ、金融市場では年内の米利下げ観測が強まった。 
 投資家は現在、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.25ポイント利下げを完全に織り込んでいる。先物市場によれば、年内に合計3回の利下げを見込む動きも強まっている。一部の米連邦準備制度理事会(FRB)ウォッチャーは、低調な雇用統計を受けてFOMCが9月会合で通常より大幅な0.5ポイントの利下げを検討することもあり得ると指摘。ただ、来週発表されるインフレ指標がそうした見方を抑える可能性もあるとしている。

【焦点】フランス政局、ECB政策運営に重荷-8日に内閣信任投票
欧州中央銀行(ECB)の当局者は、11日の政策委員会の会合で波乱のない決定を下す見込みだが、ユーロ圏の中枢で激化する政治危機を警戒しながら見守っている。
 ECBが政策金利を据え置くことは、ほぼ確実視されているが、会合が開かれるころには、フランスのバイル内閣が崩壊している公算が大きい。ユーロ圏2位の経済大国フランスにおける財政立て直しの行き詰まりは、未解決のまま残る。

ロシア、ウクライナの主要政府庁舎を初めて攻撃-中部や南部にも空爆
 ロシア軍は7日未明、ウクライナ首都キーウにある主要な政府庁舎を初めて攻撃した。ドローンとミサイルによる過去最大級の攻撃の一環で、少なくとも2人が死亡した。
 トランプ米大統領が主導する和平の呼びかけは拒否され、ロシアは戦争を終わらせる意思をほとんど見せていない。ロシアがむしろ、3年半に及ぶ戦争で新たな攻勢を準備しているのではないかと欧州の指導者らは懸念している。
 プーチン氏は先週、ウクライナのゼレンスキー大統領が交渉を望むなら「モスクワに来ればよい」と述べた。
 これに対し、ゼレンスキー氏は5日のABCニュースのインタビューで、プーチン氏がキーウに来ればよいと語り、「私の国が毎日ミサイルにさらされ、攻撃を受けているときにモスクワに行くことはできない。私はこのテロリストの首都に行くことはできない」と語った。

OPECプラス、10月の増産で原則合意ー価格よりも市場シェアを優先
 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは、10月も増産することで原則合意した。複数の参加国代表者が明らかにした。市場シェアの拡大を優先し、価格防衛からの方針転換を強化する。
 複数の主要参加国によれば、7日のオンライン会議で約13万7000バレルの増産を承認する見込みだという。サウジアラビアとロシアが主導するOPECプラスは、前回の予想外の減産解除を終えたばかりだ。

石破首相が辞任表明、日米関税交渉に区切りで決断-「後進に道」
 昨年10月の首相就任から1年足らずの退陣表明となる。石破首相は米国との関税交渉に一つの区切りがついたとして、「後進に道を譲る決断をした」と述べた。辞任表明を受けて行われる総裁選には出馬しないと明言した。

米国指標

 5日の米金融市場は株安・債券高の展開。米雇用統計が労働市場の減速を裏付け、景気のさらなる悪化を防ぐために連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを急がざるを得なくなるとの見方から株売り・国債買いが優勢となった。短期金融市場では、FOMCが年内に実施する利下げの織り込み具合が高まり、ほぼ3回分と予想されている。

株式
 S&P500種株価指数は取引時間中の最高値を付ける場面があったものの、インフレが根強い中で、FOMCが雇用悪化への対応で後れを取っているとの懸念から下げに転じた。

債権
 米国債相場は大幅高。金融政策の変化に最も敏感な2年債利回りは一時、13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、3.46%を付けた。
 金利先物市場では、FRBが一段と積極的に動くとの見方が強まっている。今月の0.25ポイントの利下げは確実視されており、年内残る2回の会合でも同様の利下げが続くとの予想が織り込まれている。今月0.5ポイントの大幅利下げが実施される可能性もわずかに見込まれている。

為替
 外国為替市場では、ドル指数が下落。一時は7月28日以来の低水準を付けた。予想を下回る雇用統計を受け、今月の利下げが完全に織り込まれる中で、ドル売りが優勢になった。

原油
 ニューヨーク原油相場は3日続落。週末に開かれる石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の会合を控えた売りで、5月以来の安値に沈んだ。OPECプラスではサウジアラビアが増産検討を求めていることが分かった。
 今週は地政学的緊張も注目された。米政府はウクライナでの戦争を終わらせる取り組みの一環として、ロシア産原油の買い手に圧力をかける方向だ。
 

金(ゴールド)
 ニューヨーク金相場は過去最高値を更新。予想以上に弱い米雇用統計で今月の利下げ観測が補強された。
 金スポット価格は1オンス=3600.16ドルまで上昇。今週は利下げ観測が強まるにつれ、水準を切り上げてきた。
 金は銀とともに、この3年間で価格が2倍余り上昇した。地政学や経済、貿易のリスクが著しく上昇し、投資資産の逃避を促している。今年はトランプ米大統領がFRB攻撃の手を強め、状況はエスカレートしている。トランプ氏は利下げを実現すべくFRBの「過半数をもうすぐ」手に入れると宣言している。
 

経済指標

前日の主要な経済指標の結果

5日 欧州
18:00 4-6月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比) 前回 1.4% 予想 1.4% 結果 1.5%

5日 米国
21:30 8月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回 7.3万件(7.9万件) 予想 7.5万件 結果 2.2万件
21:30 8月失業率 前回 4.2% 予想 4.3% 結果 4.3%

米雇用者数、2.2万人増にとどまる-失業率は2021年以来の高水準
 8月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが大きく鈍化し、失業率は2021年以来の高水準に上昇した。労働市場が本格的な悪化局面に差しかかっているとの懸念が強まった。
 今回の統計を受け、連邦公開市場委員会(FOMC)が16~17日の次回会合で利下げに踏み切ることが確実視されるようになった。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は先月のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)での講演で、その可能性を示唆していた。FOMC会合前には8月の消費者物価指数(CPI)の発表も控えている。

本日の主要な経済指標

8日 日本
8:50 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(年率換算)

テクニカル分析

通貨強弱

上グラフは通貨強弱。雇用統計発表ごドル安となりました。

値動き

ドル円は、NY時間前に雇用統計が発表されドル円は下落しました。

チャート分析

 ドル円の日足チャート。9/8 6:00のレートは147.34。レンジの上限付近からの下落。意識される直近安値は7/24の145.88となっています。次の意識される上のラインは、7/16高値の149.17となります。

シナリオ構築

*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

月単位の見通し(スイング向け)

シナリオ① 政策金利

9/5の米雇用統計の結果は、労働環境は悪化していることが確認され、ドル円は日足で1.10円の下落となりました。9/17日のFOMCでの利下げは完全に織り込まれて0.50%の利下げ確率が11.0%となっている。石破総理の退陣による政治混乱の影響を考慮していく必要があります。

 次の注目は、9/11の米CPIとなります。9/10が米PPIとなっており、物価に関する環境を確認することになります。
・PPI・CPI共に上振れ>>物価高と市場は受取りドル高も限定的
・PPI・CPI共に下振れ>>ドル安、FOMCでの0.50%利下げ観測は加速となります。この方向がより動くと思われます。


8/22 パウウェル議長公演で利下げに進むと市場は判断
9/5  雇用統計は先月に続き悪化
日銀 政策金利 0.50% 10月利上げ観測は後退 30%程度

週単位(デイトレ向け)

シナリオ② 石破総理退陣

 石破総理が退陣を表明し、日本が政治混乱となる。
・政治不安>>円安となるのが既定路線。予想されたこと、様子見で動かない可能性もある。上のライン149.20を突破するか戻るかを見極めるのがポイントになりそう。ロンドン時間になると一変する可能性もある。

シナリオ③ ロシアウクライナ停戦協議

 ロシアウクライナ戦争の停戦協議(和平合意)は大きく後退。両首脳の直接会談は実施されそうにない状況
・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
・トランプ氏の介入>>圧力強化 
こちらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。

日単位(スキャル向け)

シナリオ② 石破総理退陣

 石破総理が退陣を表明し、日本が政治混乱となる。円安が既定路線で考える。
・上のライン149.20付近と前日安値146.86付近でレンジトレード
・上のラインを突破したら「買い」目線で押し目を有効に使う
ポジション保有は短く値幅で「利確」も有効。逆行は素早く「損切」。

まとめ

 当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。

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記:しまてつ

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CFD:原油、金(ゴールド)

 私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。

*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
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