昨日は米GDPや新規失業保険申請件数の指標が発表され、好結果からドル高となりました。ドル円はレンジ上限の149.19をブレイクし、8月の雇用統計前日以来の高値となりました。本日のPCEなどをみて今後の動きを探っていくことになります。
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
ここまで
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増
米CPIはほぼ横ばいも 前年同月比は2.9% コアは3.1%
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%
9/19 日銀 金利維持 0.50%
FedWatch 0.25利下げ 87.7% (前日 91.9%) 年内 2 回 最終目標 3.00-3.25%
ファンダメンタルズ
朝のニュース
【米経済】
FRBはFF金利に代わるベンチマーク金利の採用検討を-ダラス連銀総裁
マイランFRB理事、迅速な利下げを主張-経済への悪影響を警戒
カンザスシティー連銀総裁、追加利下げに慎重-現行政策「適切」
【政治】
TikTok米事業、オラクルなど3社45%保有で協議-アブダビのMGXも参画
OpenAIが計算能力強化へ、コアウィーブとの契約3.35兆円規模に拡大
ボッシュが1.3万人削減へ、全従業員の3%-欧州自動車業界が低迷
スターバックスが900人削減、店舗閉鎖も-10億ドル規模事業再編
シティ、約1000の技術職をインドへ移管-中国での人員削減後に
【地政学】
欧州、ロシアに戦闘機撃墜も辞さない構え示す-モスクワで非公開会合
欧州の外交当局者らは今週、ロシアに対し、これ以上の領空侵犯があった場合にはロシア機の撃墜を含め、全面的な対応を取る用意があると警告した。事情に詳しい当局者が明らかにした。
匿名を条件に語った同当局者によると、モスクワで行われた非公開会合では英国とフランス、ドイツの特使が出席。先週エストニア領空にロシアのMiG31戦闘機3機が侵入した件について懸念を伝えた。欧州側は会合後、この領空侵犯がロシア軍司令官が命じた意図的な戦術だったと結論づけた。
米国指標
【米国市況】 ドル上昇して149円90銭台、指標堅調-株は割高感で続落
株式
米株式相場は3日続落。米経済統計を受けて景気が底堅いことが示されたが、株価の割高感への警戒が広がった。
S&P500種株価指数の3日続落は、この1カ月間で最長。GDP統計は第2四半期の米経済が約2年ぶりの高い成長率となったことを示したが、株式相場への影響は限定的だった。
債権
米国債相場は短中期ゾーンを中心に下落(利回り上昇)。新規失業保険申請件数とGDPが、市場予想以上の堅調さを示したことが国債売りにつながった。
>>ドル高→債権売り(金利上昇)
為替
ドル指数は前日に続いて大きく上昇し、一時9月3日以来の高値を付けた。この日発表された米国の指標で経済が堅調に拡大していることが示された。円は対ドルで一時149円90銭台に下落した。
原油
原油先物相場はほぼ横ばい。市場では、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)加盟国との緊張の高まりなどが意識された。
この日の原油相場は、ロシア産原油の購入を巡るトランプ米大統領の発言にも反応。トランプ氏はトルコのエルドアン大統領とホワイトハウスで会談を行い、ロシア産原油の購入をやめるよう強く求めた。
金(ゴールド)
金相場は上昇。スポット価格は早い時間帯に過去最高値に接近する場面もあった。株式市場でのリスク回避姿勢と、米経済の行方に対する懸念が金相場を下支えした。
米株市場が軟調となる中、金を裏付けとするETF(上場投資信託)への需要急増は、安全資産を求める動きの高まりを反映している。シティグループによれば、世界の金ETFへの資金流入は月初来で105億ドルに達し、過去最高を記録。年初来では500億ドルを超えたという。
午後のニュース
トランプ政権、ブランド・特許医薬品に100%関税-大型トラックにも25%
トランプ米大統領は25日、米国内に医薬品工場を建設していなければ、ブランドまたは特許取得済みの医薬品に100%の関税を課すと発表した。10月1日に発効する。
【日本】
超長期国債に買い戻しの動き、供給巡る懸念和らぐ-日本や英国に機会
長期国債の売り圧力が世界的に和らぎつつある。投資家は発行動向の変化に注目し、売り一巡後の割安感を探っている。
東京消費者物価は伸び横ばい、予想下回る-保育料無償化の拡大が影響
7月の実質賃金を下方修正、7カ月連続マイナスに-特別給与が押し下げ
日本市況
【日本市況】日経平均反落、米株安や関税懸念-債券は長期債中心下落
26日の日本市場では日経平均株価が4営業日ぶりに反落した。米国株が割高感への警戒や利下げ期待の後退から下げたことや、トランプ米大統領の分野別関税が重しとなった。債券は長期債中心に下落。円は対ドルで149円台後半で推移した。
株式
株式は日経平均が下落。個別ではソフトバンクグループや東京エレクトロン、ディスコなどAI関連で売りが膨らんだ。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは米ハイテク株安が国内のAI関連の重しとしつつ、長い目で見て大きく崩れる要因にはならないと述べた。
半面、銀行など金融や商社、不動産など内需関連は上昇。トヨタ自動車やダイキン工業、デンソーなど輸出株の一角も上げた。
債権
債券は長期債中心に下落。朝方発表された東京都区部の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことを受けて買いが先行したが、金融政策への影響は限定的との見方から下げに転じた。
為替
円相場は一時約2カ月ぶり安値を更新して1ドル=150円に迫った。その後はやや戻して149円台後半で推移した。米国の堅調な経済統計を受けて長期金利が上昇し、ドル高が進んだ流れを引き継ぐ中、東京CPIが予想を下回り円売りにつながった。
経済指標
前日の主要な経済指標の結果
25日
21:30 米 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
前回 3.3% 予想 3.3% 結果 3.8%
前週分新規失業保険申請件数 前回 23.2万人 予想 23.5万人 結果 21.8万人
8月中古住宅販売件数(年率換算件数)
前回 401万件 予想 396万件 結果 400万件
米GDP、4-6月は約2年ぶりの高い伸び-個人消費の上方修正寄与
米中古住宅販売、8月は小幅減少-価格高止まりで買い控えの動き
本日の主要な経済指標
26日
8:30 9月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
前回 2.5% 予想 2.8% 結果 2.5%
21:30 米 8月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
23:00 米 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
テクニカル分析
通貨強弱

上図は9/25の通貨強弱。米経済指標の好結果でNY時間からドル高となりました。
値動き

ドル円は、2日連続の上昇。
チャート分析

ドル円の日足チャート。9/26 6:00のレートは149.77でレンジの上限をブレイク。短期の上限だった148.58が弱いサポートとなっています。意識される直近安値は9/17の145.47となっています。次の意識される上のラインは、8/1高値の150.92となります。レンジは8月雇用統計の前後日を除いて約2か月以上続いていました。
シナリオ構築
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
月・週単位の見通し(スイング向け)
シナリオ① 政策金利
9/17日のFOMCでの利下げは-0.25%となり、予想通りでした。今後の見通しは年内2回、次年1回の見通しとなり大口の見通しより「タカ」となりました。
日本銀行は19日の金融政策決定会合で、保有する上場投資信託(ETF)の市場への売却を全員一致で決めました。政策金利は0.5%程度に据え置くことを決定しました。
>>ドル円は149.19のレンジ上限を突破。FOMC利下げ織り込みとの調整を見ていきます。利下げ観測が後退していけば、ドル円は上昇の流れが出てきます。
9/5 雇用統計は先月に続き悪化
9/12 CPIはほぼ予想通り
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%
9/19 日銀 政策金利 0.50%
9/25 米GDP
9/26 米PCE
日単位(デイトレ向け)

上グラフは本日ここまでの通貨強弱。主要通貨は小動き。
シナリオ② 材料待ち

上はドル円の9/22からの1時間足です。17:30現在149.67。前日レンジの上限149.19をブレイクしました。150円手前で材料待ちとなっています。
>>ドル円は21:30に米国の指標発表があります。値動きの方向を確認してから、順張りがいいでしょう。
参考 利食い 0.5円 損切 0.3円
シナリオ③ 地政学リスク
1、ロシアウクライナ戦争の停戦は見通しがなく、トランプ大統領が圧力強化発言。
NATOも領空侵犯に不快感。ウクライナはロシアの石油施設を攻撃。
・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。
まとめ
当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。
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記:しまてつ
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私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。
*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
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