パウウェル議長はFOMC議事要旨で労働環境、物価の両方にリスクがあるとし、次回のFOMCでの利下げを明言しませんでした。ドル円はまたレンジの上端149.17に近付きました。今週末のPCEなどをみて今後の動きを探っていくことととなりそうです。
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
ここまで
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増
米CPIはほぼ横ばいも 前年同月比は2.9% コアは3.1%
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%
9/19 日銀 金利維持 0.50%
FedWatch 0.25利下げ 91.9% (前日 94.1%) 年内 2 回 最終目標 3.00-3.25%
ファンダメンタルズ
朝のニュース
【米経済】
インテルが出資求めアップルに打診、事業再建の一環-関係者
オラクル、社債180億ドルを発行へ-米投資適格で今年2番目の規模
【政治】
ベッセント財務長官、明確な利下げ方針示さぬパウエル議長に失望表明
ベッセント氏はまた、新しくFRB理事に就任したスティーブン・マイラン氏を称賛した。マイラン理事は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイント利下げに反対票を投じ、より大幅な0.5ポイントの利下げを主張した
【地政学】
ロシアの領空侵犯、NATO結束に試練-対応巡り加盟国の温度差浮き彫り
ドイツは23日、ロシア機を撃墜することのリスクについて警鐘を鳴らした。一方、ほぼ同じタイミングで、トランプ米大統領は、ポーランドやバルト三国の支持を受け、より強硬な姿勢を取ることに前向きな姿勢を示唆した。前日の22日には、ポーランドのトゥスク首相が、空からの脅威を撃墜する可能性に言及し、この方針に関しては「議論の余地はない」と述べていた。
米国指標
【米国市況】 ドル全面高で148円90銭台、予想外に指標堅調-株は続落
24日の米金融市場ではドルが全面高となり、円は対ドルで148円90銭台に下落した。株式市場では主要3指数が続落した。
株式
米株式相場は続落。4月に付けた安値から力強い上昇が続いてきたが、勢いには陰りも見られる。労働市場の減速や根強いインフレといったリスクがある中、新たな材料を待つ展開となった。
債権
米国債相場は下落(利回り上昇)。社債発行が全般に増え始めたことが影響した。この日の5年債入札は平均並みで堅調さを維持した。
為替
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇し、今月11日以来の高値。この日発表された8月の米新築住宅販売が予想外に急増し、2022年初め以来の高水準となったことが材料視された。
原油
ニューヨーク原油先物相場は続伸。7月以来の大幅高となった。ロシアに対するトランプ米大統領の強硬姿勢が強まる中で買いが膨らみ、重要なテクニカル水準を上回った。
トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は自国の領空を侵犯したロシア軍機を撃墜すべきだとの考えを示した。ウクライナが戦争に勝利する可能性については従来より前向きな姿勢を示した。
金(ゴールド)
金スポット相場は反落。米金融当局者の一連の発言やロシアを巡る地政学的緊張の高まりを見極めようとする雰囲気が強い中で、金は軟調な展開となった。
午後のニュース
自民総裁選は「石破票」の行方も注目、首相は小泉・林両氏を後押し
米社債発行、借り入れコスト低下で急増-歴史的高水準に
米国企業の社債発行額が今月、歴史的な高水準に達している。借り入れコストの低下や根強い投資家の需要を背景に、テクノロジー大手や電力会社などが発行に動いている。
日本市況
【日本市況】株が連日最高値、輸出や銀行に追い風-超長期債が上昇
25日の日本市場では株式が上昇、連日で史上最高値を更新した。輸出関連株や銀行に円安傾向や利上げ観測といった追い風が吹いた。債券は超長期債が上昇(金利は低下)した。
株式
株式市場は上昇。輸出株や銀行株が円安傾向や日銀による追加利上げ観測を追い風に買われた。
JX金属やDOWAホールディングスといった非鉄関連も堅調。インドネシアの鉱山事故を受けて金属価格が上昇したことが材料となった。住友金属鉱山は一時12%高。金といった貴金属への需要の強さを背景に、ジェフリーズが投資判断を「買い」に引き上げた。
債権
債券相場は先物や中期債が下落。米長期金利の上昇を受けて売りが優勢になった。この日行われた40年利付国債の入札は強めの結果との声が出ており、超長期債は堅調に推移した。
為替
外国為替市場の円相場は1ドル=148円台後半。 日銀が発表した7月の金融政策決定会合の議事要旨を受けて追加利上げ期待が高まり円が買われたが、その後はドルがやや買い戻されている。
経済指標
前日の主要な経済指標の結果
24日
23:00 米8月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回 65.2万人 予想 65.0万人 結果 80.0万件
米新築住宅販売は20.5%増、22年以来の高水準-値引きなどが奏功
本日の主要な経済指標
25日
21:30 米 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
前週分新規失業保険申請件数
8月中古住宅販売件数(年率換算件数)
テクニカル分析
通貨強弱

上図は9/24の通貨強弱。東京時間後半からドル高となりました。
値動き

ドル円は、終始で久しぶりの上昇。
チャート分析

ドル円の日足チャート。9/25 6:00のレートは148.91でレンジの上限に近づいています。意識される直近安値は9/17の145.47となっています。次の意識される上のラインは、7/16高値の149.17となります。このレンジは8月雇用統計の前後日を除いて約2か月以上続いています。
シナリオ構築
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
月・週単位の見通し(スイング向け)
シナリオ① 政策金利
9/17日のFOMCでの利下げは-0.25%となり、予想通りでした。今後の見通しは年内2回、次年1回の見通しとなり大口の見通しより「タカ」となりました。
日本銀行は19日の金融政策決定会合で、保有する上場投資信託(ETF)の市場への売却を全員一致で決めました。政策金利は0.5%程度に据え置くことを決定しました。
ドル円はは2か月以上続いたレンジに戻りました。
>>ドル円はレンジ上限付近まで上昇。もう少し様子見
9/5 雇用統計は先月に続き悪化
9/12 CPIはほぼ予想通り
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%
9/19 日銀 政策金利 0.50%
9/25 米GDP
9/26 米PCE
日単位(デイトレ向け)

上グラフは本日ここまでの通貨強弱。主要通貨は小動き。
シナリオ②レンジトレード

上はドル円の9/22からの1時間足です。17:30現在148.76。上限149.19 下限146.31 となります。昨日までの短期上限148.58はブレイクされてサポートとなっています。
>>ドル円は21:30に米国の指標発表があります。ドル円下落方向が値動きが大きくなりやすいと考えられます。
参考 利食い 0.5円 損切 0.3円
シナリオ③ 地政学リスク
1、ロシアウクライナ戦争の停戦は見通しがなく、トランプ大統領が圧力強化発言。
NATOも領空侵犯に不快感。ウクライナはロシアの石油施設を攻撃。
・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。
まとめ
当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
投稿スケジュール
毎朝5分で分かるドル円中心に投資情報を配信。週末は振返りと次週の戦略
・月から土 夕方18:30頃
・日 休
記:しまてつ
トレードスタイル:ディトレーダー
取引通貨:ドル円、ユーロドル,ポンドドル
CFD:原油、金(ゴールド)
私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。
*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
*使用アプリ トレーディングビュー