2025年9月19日【FX初心者】日銀は0.5%の金利を維持、ETF売却で一時円高

投資

 19日の日銀金融政策決定会合では、0.50%の金利は維持されました。ETFの売却を決定し一時円高となりました。

 *当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

 
ここまで
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増
米CPIはほぼ横ばいも 前年同月比は2.9% コアは3.1%
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%


FedWatch 0.25利下げ 91.9% (前日 %)  年内 2 回

ファンダメンタルズ

朝のニュース

【関税】
トランプ氏、対中関税休止の再延長を示唆-19日に習氏と電話会談
 会談では、中国の字節跳動(バイトダンス)の動画投稿アプリTikTokの今後や関税問題などが主要な議題となる見通し。トランプ氏は、会談では米中間の関税休止のさらなる延長が決まる可能性も示唆した。

【ロシア・ウクライナ】
トランプ氏、プーチン氏には「本当に失望した」-米英首脳共同会見
 トランプ米大統領は18日、訪問先の英国でスターマー首相と共同記者会見を行い、ロシアのプーチン大統領には「本当に失望した」と述べた。トランプ、スターマー両氏は、ウクライナでの戦争終結を目指す交渉に向け対ロ圧力の強化について話し合った。

EU、ロシア産LNG脱却を加速へ-次回制裁パッケージで提案する可能性
 事情を知る関係者によると、EUの執行機関である欧州委員会は新たな制裁パッケージで、従来計画していた2027年末よりも早い時期にロシア産LNGの輸入を全面的に停止するとの条項を盛り込む考えだ。ブルームバーグが先に報じたところによると、EUは19日にも、最新の対ロシア制裁案を加盟国に提示する。

【英国】
英中銀が政策金利据え置き-QT縮小ペース減速、長期債売却を抑制
 イングランド銀行(英中央銀行)は18日、政策金利を4.00%に据え置くと発表した。年内の追加利下げの可能性には慎重な姿勢を示した。
 金融政策委員会(MPC)は、7対2の賛成多数で現状維持を決定。ハト派色の濃いディングラ委員とテイラー委員が0.25ポイントの利下げを主張した。決定と票数は市場の予想通りだった。


米国指標

【米国市況】主要株価指数がそろって最高値更新-利下げでリスク選好
 18日の米国株相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げが企業業績を押し上げるとの見方が広がった。投資家のリスク選好が強まり、主要株価指数は過去最高値を更新した。

株式
 FOMCは前日、今年初となる利下げを決定し、年内の追加利下げも示唆した。S&P500種株価指数、ナスダック100指数、ダウ工業株30種平均、ラッセル2000指数は全て最高値を更新した。ブルームバーグがまとめたデータによると、こうした同時の最高値更新は今世紀に入り、25回しか起きていない。

債権
 米国債相場は下落(利回りは上昇)。新規失業保険申請件数のデータは、年内の追加利下げ見通しに疑問を投げ掛ける内容となった。
 今回の失業保険申請件数は大幅減となり、労働市場の底堅さが示唆されたが、これはインフレがなお目標を上回る中で利下げを行うFOMCの論拠と相いれない。

為替
 外国為替市場ではブルームバーグのドル指数が上昇。新規失業保険申請件数の大幅減に反応した。ポンドは下落。イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利を据え置き、年内の追加利下げの可能性に慎重な姿勢を示したものの、ポンドは売られた。 

原油
 ニューヨーク原油先物相場は続落。トランプ米大統領がウクライナでの戦争終結に向けロシアに圧力をかける手段として、制裁よりも低価格を望むと示唆したことなどを受け、荒い値動きとなった。

金(ゴールド)
 金スポット相場は続落。FOMCが前日に追加利下げに関して慎重姿勢を示し、ドルが上昇したことが背景にある。

午後のニュース

植田日銀総裁、関税の影響を全て見極める必要ない-早期利上げに含み
 日本銀行の植田和男総裁は19日、米関税の内外経済への影響をもう少しみたいとしつつ、全て見極める必要はないとし、早期利上げの可能性に含みを持たせた。市場の早期利上げ観測を高めそうだ。
 会合では保有する上場投資信託(ETF)などの市場への売却を全員一致で決めた。日銀は保有するETFと不動産投資信託(J-REIT)を、市場にかく乱的な影響を与えることを回避するなどの基本方針を踏まえ、市場で形成される価格で売却する。

自民・高市氏、「責任ある積極財政」で強い経済構築-総裁選出馬会見
 公約となる「主要政策」では、所得税などの減税と現金給付を組み合わせて中低所得者を支援する「給付付き税額控除」の制度設計に着手、ガソリン暫定税率の廃止を急ぐことや、所得税の「年収の壁」の引き上げなどを明記した。参院選前に主張した食料品を対象にした消費税減税は盛り込まなかった。

日本市況

【日本市況】株式反落、日銀がETF売却決定-総裁会見受け円伸び悩む
 19日の日本市場では株式が反落。日本銀行がこの日の金融政策決定会合で政策金利を据え置くとともに、保有する上場投資信託(ETF)の処分を決定した。植田和男総裁は午後3時30分から記者会見し、「ETFなどの売却を進める上での有益な知見が蓄積された」と説明した。

株式 
 株式は反落。日銀の会合結果発表後に売りが優勢となり、日経平均株価の下げ幅は一時800円を超えた。
 午前は米国の株価指数が最高値を更新したことや為替が円安傾向にあったことが追い風となり、日経平均は一時500円超上げて取引時間中の最高値を更新していた。

債権
 債券相場は先物や中長期債が下落。日銀会合で委員2人が金利据え置きに反対したことに反応した。

為替
 東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=147円台前半に上昇。日銀会合結果を受けて円が買われた。植田総裁の会見中に伸び悩む場面も見られた。

経済指標

前日の主要な経済指標の結果

18日 英
20:00 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 前回 4.00% 予想 4.00% 結果 4.00% 維持

18日 米国
21:30 前週分新規失業保険申請件数 前回 26.3万人 予想 24.0万人 結果 23.1万人
   9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 前回 -3.0 予想 1.9 結果 23.2

米失業保険申請件数、約4年ぶりの大幅減-継続受給者数も減少
 新規失業保険申請件数は、前週は約4年ぶりの高水準に増加していた。週次の同統計は祝日を挟む時期に変動しやすくなり、前週の統計にはレーバーデーの週末が含まれていた。また増加の大半はテキサス州に集中しており、これについて州当局者は、不正申請の試みが原因だと指摘した。

本日の主要な経済指標

19日 日
8:30 8月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回 3.1% 予想 2.8% 結果 2.7%
12:00 日銀金融政策決定会合 前回 0.50% 予想 0.50% 結果 0.5% 維持

テクニカル分析

通貨強弱

上図は9/18の通貨強弱。FOMCを終えてドル高、円安となっています。

値動き

ドル円は、FOMC後に大きく上下し上昇になりました。

チャート分析

 ドル円の日足チャート。9/19 6:00のレートは147.99。意識される直近安値は7/24の145.88となっています。次の意識される上のラインは、7/16高値の149.17となります。また、レンジ内に戻りました。このレンジは8月雇用統計の前後日を除いて約2か月以上続いています。

シナリオ構築

*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

月・週単位の見通し(スイング向け)

シナリオ① 政策金利

9/5の米雇用統計の結果は、労働環境は悪化していることが確認されました。米PPI、米CPIはドル高の材料が少なく、9/17日のFOMCでの利下げは-0.25%となり、予想通りでした。今後の見通しは年内2回、次年1回の見通しとなり大口の見通しより「タカ」となりました。
 日本銀行は19日の金融政策決定会合で、保有する上場投資信託(ETF)の市場への売却を全員一致で決めました。政策金利は0.5%程度に据え置くことを決定しました。
 ドル円はは2か月以上続いたレンジに戻りました。
>>現状では方向感なし。トレード不向き


9/5  雇用統計は先月に続き悪化
9/12 CPIはほぼ予想通り
9/17 FOMC -0.25%利下げ 4.00-4.25%
9/19 日銀 政策金利 0.50% 

日単位(デイトレ向け)

シナリオ②レンジトレード

 上はドル円の9/12からの1時間足です。18:00現在147.88。上限148.58 下限146.31 となります。FOMC前のレンジに戻りました。

・FOMC ある程度予想通りで織り込み済 巻戻しも限定的
・日銀 金利維持は予想通り。ETF売却で動くも限定的
>>方向感なくトレード不向き、トレードするならスキャル感覚で早めの決済

 参考 利食い 0.5円 損切 0.3円 

シナリオ③ 地政学リスク

1、ロシアウクライナ戦争の停戦協議(和平合意)は大きく後退。両首脳の直接会談は実施されそうにない状況
・トランプ氏が圧力強化、ロシア産原油輸入国に制裁検討もNATO足並みそろわず。

・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。

まとめ

 当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。

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・日    休

記:しまてつ

トレードスタイル:ディトレーダー
取引通貨:ドル円、ユーロドル,ポンドドル
CFD:原油、金(ゴールド)

 私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。

*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
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