ドル円は157円なかば。日本政府や日銀は進む円安を注視。9月の雇用統計が発表され、米雇用は予想以上も失業率は悪化した。FOMCの利下げ観測はやや巻戻した。エヌビディア決算は好結果も売りとなり、株高値の懸念が現れた。
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ここまで
10/1 米政府閉鎖
10/21 高市氏が総理大臣に就任
10/24 米CPI 前月比 0.4%から0.3%
10/29 FOMC -0.25%利下げ 3.75-4.00%
10/30 日銀 金利維持 0.50%
11/5 ADP雇用統計 4.2万人
11/12 米政府閉鎖終了
11/20 米9月雇用統計 非農業部門雇用者変化数 11.9万人 失業率 4.4%
FedWatch 12月 0.25利下げ 39.6% (前日 29.5%)
最終目標 3.00-3.25%
ファンダメンタルズ
朝のニュース
【米政治】
エヌビディアAI半導体の輸出規制、ホワイトハウスが米議員に反対促す
【米経済】
エヌビディア株に売り、AI投資巡る懸念再燃-好決算への熱狂薄れる
20日の米国株式市場で、好調な決算を受けて買い優勢で始まったエヌビディア株価が下げに転じた。決算は人工知能(AI)需要の堅調さが際立つ内容だったが、市場ではバリュエーションの割高感や巨額投資への懸念がなおくすぶっている。
バーFRB理事、当局は慎重な対応必要-なお3%付近のインフレ率を懸念
シカゴ連銀総裁、「前倒し」利下げに慎重-インフレ再燃を警戒
オラクルCDS、取引額が昨年の25倍に-AIリスクのバロメーター化
【日本市況】長期金利08年来の高水準更新、円安でインフレ懸念-株高
20日の日本市場では債券が大幅下落。長期金利(新発10年債利回り)は一時1.835%に上昇し、2008年以来の水準を更新した。円の対ドル相場が157円台後半と1月中旬以来の水準に下落し、インフレ懸念が強まった。株式は米半導体大手エヌビディアの決算を好感して急反発した。
日本銀行の植田和男総裁と片山さつき財務相、城内実経済財政担当相は19日夜、都内で会談した。片山財務相は会談後に記者団に対し、市場動向について「高い緊張感を持って注視」するとともに、市場と丁寧に対話することを確認したと述べたが、為替については具体的な話は出なかったとした。
【欧州市況】 ストックス600が6営業日ぶり反発、エヌビディア好決算で
20日の欧州株式市場は、ストックス欧州600指数が6営業日ぶりに反発。米半導体大手エヌビディアの決算が予想以上に好調で、人工知能(AI)バブルの懸念を鎮めた。
同指数は0.4%高で取引を終了した。1.2%高まで上昇した場面もあったが、米金融当局者のタカ派的なコメントで、上げ幅を縮小した。
ゼレンスキー氏は抵抗の構え、米国がロシア寄り和平案の受け入れ迫る
・領土割譲に制裁解除、戦争犯罪調査停止などロシアの要求を全面採用
・和平案はウィトコフ特使が推進、トランプ大統領も支持-関係者
米当局者が突きつけた屈辱的とも言える和平案に、ウクライナのゼレンスキー大統領は抵抗する構えを固めようとしている。一方で大統領は、最側近の更迭を求める国内の圧力にも直面している。慎重に取り扱うべき問題を話しているとして匿名を要請した関係者によると、米国がロシアとの協議を経てまとめた合意案を受け入れるよう米国からゼレンスキー氏に示唆があった。トランプ大統領もこの合意案を支持していると、米高官は説明した。
米国指標
【米国市況】 エヌビディア震源に株乱高下-雇用統計は決め手に欠く
株式
20日の米株式相場は下落。市場ではボラティリティーが再び高まり、テクノロジー株が売られた。前日引け後に発表した好調な決算を受けて買い優勢で始まったエヌビディアが下げに転じたことなどが響いた。
債権
米国債相場は上昇(利回りは低下)。強弱まちまちの内容となった9月雇用統計を受けて、12月利下げの可能性は残ったと受け止められた。金融政策の見通しを反映しやすい2年債利回りは約5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。
為替
外国為替市場ではドルが小幅高。雇用統計発表直後にはドルを売る動きが強まったが、その後に急速に買い戻されるなど日中は不安定な値動きとなった。
原油
ニューヨーク原油先物相場は続落。ウクライナでの戦闘終結に向けた米国とロシアの和平草案に関し、ウクライナのゼレンスキー大統領が同案を基に協議を進めることに合意したと述べ、原油の弱材料となった。
金(ゴールド)
金スポット相場は前日終値を挟んで上下に振れる展開。強弱入り交じる内容だった米雇用統計を受け、方向感の定まらない値動きとなった。
経済指標
前日の主要な経済指標の結果
米雇用は予想上回る伸び、失業率4.4%に上昇-不安定な労働市場映す
・9月の非農業部門雇用者数は予想上回る、8月分はマイナスに下方修正
・失業率は約4年ぶり高水準、平均時給は前月比で6月以来の低い伸び
20日
22:30 米 9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
前回 2.2万人(-0.4万人) 予想 5.0万人 結果 11.9万人
9月失業率 前回 4.3% 予想 4.3% 結果 4.4%
前週分新規失業保険申請件数 前回 予想 23.0万人 結果 22.0万人
前週分失業保険継続受給者数 前回 予想 196.0万人 結果 197.4万人
本日の主要な経済指標
21日
8:30 日 10月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)前回 2.9% 予想 3.0% 結果
17:15 欧 製造業PMI
23:45 米 製造業PMI
24:00 米 11月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回 50.3% 予想 50.5% 結果
テクニカル分析
通貨強弱

上は、20日の通貨強弱。円は、東京時間とニューヨーク時間に売られました。
チャート分析

ドル円の日足チャート。11/21 5:30のレートは156.60。17日に実態が155円超えて確定しました。ドル高、クロス円全体が円安となっています。

ドル円の週足。2025年1月から4月後半まで下落、その後上昇となっています。
1月 トランプ大統領就任
4月 トランプ関税発表、後半に緩和
8月 米雇用統計悪化 その後2か月レンジ。AI高騰
10月 高市総裁および首相に就任
シナリオ構築
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月・週単位の見通し(スイング向け)
シナリオ① 要因から考える
20日(木)までの要因は
1、ドル円は上昇。1時157円を超えて日銀や日本政府が警戒している。
2、エヌビディア決算発表、好結果も株は下落。
3、10月雇用統計発表されず、11月分は12月16日でFOMC後 9月度は、雇用者数は予想以上も失業率は悪化。
12月のFOMC利下げは40%、止まらない円安、本日の日本CPIや日銀や日本政府の動きに注意したい。
シナリオ② 地政学リスク
1、ロシアウクライナ戦争の停戦は遠い。
>>米露が水面下で交渉。ゼレンスキー氏は反発
2、ガザ和平合意
>>武装解除の具体的な動きは見られない。
・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。
まとめ
当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、スイング向けシナリオ構築、夕方はロンドン時間、ニューヨーク時間前にデイトレード向け情報を更新しています。(現在、夕刊は休稿)皆様のFXトレードの参考になれば幸いです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。
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