米CPIが発表されはほぼ予想通りとなりました。新規失業保険申請件数が増加となり、来週の利下げ観測は、確定的となりました。ドル円の値動きも限定的でやや下落でニューヨーク時間終了しました。
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
ここまで
ジャクソンホール会合でパウウェル議長が利下げ容認姿勢
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増
米CPIはほぼ横ばい
新規失業保険申請件数は増加
FedWatch 0.25利下げ 92.8% (前日 92.1%) 年内 3 回
FedWatch 0.50利下げ 7.2% (前日 7.9%)
ファンダメンタルズ
日本市況
【日本市況】日経平均は連日最高値、オラクル効果継続でAI関連けん引
11日の日本市場では日経平均株価が最高値を更新した。米国のハイテク株高を受けて人工知能(AI)関連銘柄が買われた。生産者物価指数(PPI)の低下で米利下げ観測が強まったことも相場を押し上げた。円は売られ、債券は中長期債が下落した。
株式
米オラクルがクラウドインフラ事業について強気の見通しを示し、AI関連の楽観論が継続した。ソフトバンクグループやフジクラ、アドバンテストといったAI・データセンター関連が上昇した。
債権
債券は中長期債が下落。日銀の利上げ観測を背景とした売りが優勢だった。
為替
円相場は1ドル=147円台後半で推移。金融政策引き締めに消極的とされる高市早苗前経済安全保障担当相が、岸田文雄前首相に自民党総裁選に出馬する意向を伝えたとの報道を受け、円が売られた。
ニュース
ECB、2会合連続で金利据え置き-リスクはより均衡したと総裁
欧州中央銀行(ECB)は11日の政策委員会会合で、中銀預金金利を2%に据え置いた。据え置きは2会合連続。インフレ圧力が抑制され、景気が堅調に推移しているとの認識から金利を現状で維持した。これを受けて投資家の間では、今後の追加利下げはないとの見方が強まった。
米国債利回り低下、CPIと雇用関連指標を受けFRB利下げ観測強まる
11日午前の米国債市場では利回りが低下。米消費者物価指数(CPI)と雇用関連の指標発表を受けて、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げ観測が維持された。
米国指標
【米国市況】主要株価指数が最高値、CPIで利下げへの環境整う
11日の米国株市場では主要指数がいずれも史上最高値を更新した。比較的穏やかなインフレ指標と、雇用の冷え込みを示す統計が重なったことで、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今年初めて利下げに踏み切るとの思惑が高まり、買いが膨らんだ。
株式
債権
米国債相場は続伸。新規失業保険統計が労働市場の軟化を示し、今後数カ月間の利下げ観測が強まり、買いが続いた。
10年債利回りは一時、4月初旬以来初めて4%を割り込み、5年債利回りも今年の最低水準にほぼ並んだ。
為替
外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル指数が下落。CPIがおおむね予想通りの内容となったほか、失業保険申請件数が急増したことを受け、来週の利下げ観測が一段と強まり、ドル売りが優勢になった。
原油
ニューヨーク原油相場は4日ぶりに下落。市場見通しの悪化が、地政学的混乱に伴う供給リスクへの懸念を打ち消した。
国際エネルギー機関(IEA)は、2026年に見込まれている記録的な供給過剰はさらに拡大するとの見通しを示した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスが原油の供給拡大を続ける一方で、同グループ以外の産油国も生産を伸ばしていることが背景にある。この日はまた、米新規失業保険申請件数の増加を受け、米労働市場の減速懸念が強まった。
金(ゴールド)
金スポット相場は下げを縮める展開。CPIと失業保険申請のデータを受け、FOMCが来週利下げに動くとの見方が強まった。
金は今年に入り40%近く上昇し、主要商品の中でも特に好調なパフォーマンスを見せている。米利下げ期待の高まりを背景に、金連動型の上場投資信託(ETF)への資金流入が増え、価格を押し上げている。
経済指標
前日の主要な経済指標の結果
12日 欧州
21:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利 前回 2.15% 結果 2.15%
12日 米国
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前月比) 前回 0.2% 予想 0.3% 結果 0.4%
8月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前月同月比) 前回 2.7% 予想 2.9% 結果 2.9%
8月消費者物価指数(CPIコア)(前月比)(前月比) 前回 0.3% 予想 0.3% 結果 0.3%
8月消費者物価指数(CPIコア)(前月同月比)(前月比) 前回 3.1% 予想 3.1% 結果 3.1%
21:30 前週分新規失業保険申請件数 前回 23.7万人 予想 23.5万人 結果 26.3万人
前週分失業保険継続受給者数 前回 194.0万人 予想 195.0万人 結果 193.9万人
米コアCPI、予想通りの上昇-来週のFOMC控え利下げ期待変わらず
米国では基調的なインフレ率が8月に予想通りの上昇となった。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が引き下げられるとの期待が維持された。
食品とエネルギー商品を除いた財の価格は上昇ペースが加速した。これには新車と中古車、衣料品、家電製品が含まれる。サービス分野では航空運賃が約3年ぶりの大幅上昇となった。
米失業保険申請件数、ほぼ4年ぶり高水準-レイオフの動き広がる
先週分の米新規失業保険申請件数は大幅に増加し、2021年10月以来、ほぼ4年ぶりの高水準となった。雇用の伸びが急減速する中、レイオフの動きが強まっている可能性がある。
週間の失業保険申請件数は、祝日を挟む時期に変動しやすく、今回の統計にはレーバーデーの週末が含まれていた。週ごとの変動をならした新規申請件数の4週移動平均は24万500件と、6月以来の高水準となった。
本日の主要な経済指標
12日 英国
15:00 7月月次国内総生産(GDP)(前月比) 前回 0.4% 予想 0.0% 結果 %
テクニカル分析
通貨強弱

上グラフは通貨強弱。米CPI後はドル安となりました。
値動き

ドル円は、CPI発表時は上下に振れたが、その後やや下がった。
チャート分析

ドル円の日足チャート。9/12 6:00のレートは147.12。意識される直近安値は7/24の145.88となっています。次の意識される上のラインは、7/16高値の149.17となります。このレンジは1か月以上続いています。
シナリオ構築
*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。
月単位の見通し(スイング向け)
シナリオ① 政策金利
9/5の米雇用統計の結果は、労働環境は悪化していることが確認され、ドル円は日足で1.10円の下落となりました。米PPI、米CPIはドル高の材料少なく、9/17日のFOMCでの利下げは完全に織り込まれて0.50%の利下げ確率が7.2%となっています。
FOMCは利下げ0.25%で無難に終わるのがメインとなります。ドル円のレンジは1か月以上続き、レンジブレイクには「何か」材料が必要となります。
8/22 パウウェル議長公演で利下げに進むと市場は判断
9/5 雇用統計は先月に続き悪化
9/12 CPIはほぼ予想通り
日銀 政策金利 0.50% 10月利上げ観測は後退 30%程度
週単位(デイトレ向け)
本日は主要な経済指標の発表がありません。
シナリオ② レンジトレード

上はドル円の9/8からの1時間足です。上限149.3 下限146.6 となります。チャートがレンジの中央なので値動きを読むのは難しくなります。
・本日 値動きは少ないと予想。値動き弱いレンジ内トレード。
参考 利食い 0.5円 損切 0.3円
シナリオ③ 地政学リスク
1、ロシアウクライナ戦争の停戦協議(和平合意)は大きく後退。両首脳の直接会談は実施されそうにない状況
・ロシアがポーランドに領空侵犯、緊張高まる。
・トランプ氏の介入>>圧力強化
2、イスラエル、ハマス指導部狙いカタールで攻撃-アラブ諸国の反発必至
・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。
日単位(スキャル向け)
シナリオ② レンジトレード

上はドル円の9/10からの15分足です。値が動きやすい9時台、15時台、21時台、23時台を狙います。値動きは期待できなさそうな1日です。
参考 利食い 0.1円 損切 0.03円 過度なトレード回数に注意です。回数は事前に決めておきましょう。
まとめ
当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。
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記:しまてつ
トレードスタイル:ディトレーダー
取引通貨:ドル円、ユーロドル,ポンドドル
CFD:原油、金(ゴールド)
私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。
*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
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