2025年9月11日【FX初心者】米PPIは弱い結果、ドル円は小動き、今夜は米CPI

投資

 昨日の米PPIは予想より弱い結果に終わり利下げ観測を安定させました。本日は米CPIが発表されますので注目はそちらに移ります。

 *当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

 
ここまで
ジャクソンホール会合でパウウェル議長が利下げ容認姿勢
米雇用統計 8月雇用者数は2.2万人増、予想7.5万人増

FedWatch 0.25利下げ 92.1% (前日 91.8%)  年内 3 回
FedWatch 0.50利下げ 7.9% (前日 8.2%)

ファンダメンタルズ

日本市況

【日本市況】日経平均最高値、米利下げ期待でハイテク高-中期債下落
 10日の日本市場では株式が反発。日経平均株価は終値での過去最高値を約3週間ぶりに更新した。利下げ期待で米国株が上昇した流れを引き継いだ。債券は中期債が下落(金利は上昇)、円は1ドル=147円台前半から半ばで推移した。

株式 
 ソフトバンクグループがTOPIXの上昇に最も寄与した。ほかにもアドバンテストやフジクラ、イビデンなど人工知能(AI)関連株には幅広く買いが集まった。

債権
 債券相場は中期債が下落。米長期金利の上昇に加え、日銀が年内利上げの可能性を排除しないとの報道が重しになった。超長期債は前日からの買い戻しが続いて上昇した。この日行われた5年利付国債入札は無難な結果だったとの声が出ている。

為替
 東京外国為替市場で円相場は1ドル=147円台前半から半ばで推移。米物価指標の発表を前に、明確な方向感は出なかった。

ニュース

自民・茂木氏、物価高対策で数兆円規模の特別地方交付金-総裁選公約

赤沢再生相、日本にメリットのない事業に資金は出せない-対米投資
 赤沢亮正経済再生担当相は10日、日米関税交渉で日本が約束した5500億ドル(約81兆円)の対米投資について、日本に利益をもたらさない事業に資金は提供されないとの見解を示した。テレビ朝日の番組で語った。

ポーランド、領空侵入のロシアのドローン撃墜-NATO第4条発動
・トゥスク首相、意図的挑発と非難-NATO事務総長も「無謀な行動」
・ウクライナ侵攻後、ポーランドによる侵入ドローンの撃墜は初めて

米雇用統計やCPIなどの「課題」、労働省監察総監室が調査に乗り出す
・データの収集と報告、修正を重点調査へ-監察総監室の10日付書簡
・雇用者数の年次基準改定推計値、過去最大の91.1万人下方修正

ルコルニュ仏新首相が就任-予算成立に向け課題山積、初日からデモ
・財政赤字や合意形成への動き、市場が注視-12日に信用力評価更新も
・組閣前に各会派、労働組合と調整へ-マクロン大統領が指示

【欧州市況】株、債券とも小動き-ロシア無人機撃墜受け防衛株は上昇
 10日の欧州債券市場は、市場が11日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会会合の結果を待つ中、ドイツ債は小幅な動きに留まった。11日の会合で、中銀預金金利は2%に据え置かれる見通しだ。

メキシコ、アジア製自動車に最大50%関税検討-雇用保護が狙い
 メキシコはアジアで生産された自動車への関税を最大50%に引き上げることを検討している。同国のエブラルド経済相が明らかにした。
 エブラルド氏は10日のイベントで、「関税を引き上げるつもりだ。メキシコに輸入される自動車の価格が、われわれが基準価格と呼ぶ水準を下回っているからだ」と説明。その上で「主な目的は雇用を守ることだ。こうした製品の動向に直接結びつく雇用は約32万人に上ると見積もっている」と語った。



米国指標

【米国市況】S&P500種が連日で最高値、PPI低下で利下げ観測強まる

株式
 10日の米国株市場ではS&P500種株価指数が3日続伸し、史上最高値を更新した。生産者物価指数(PPI)が市場予想に反して前月比で低下したため、連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの見方が強まり、ハイテク株を中心に買いが入った。

債権
 米国債相場は朝方、PPIを受けて短期債主導で上昇。午後の10年債入札に強い需要が見られると、長期債を中心に買いが入り、利回り曲線はブルフラット化した。

為替
 外国為替市場では、ドルが主要通貨の多くに対して下落。予想を下回るPPIを受けて米国債利回りが低下し、ドル売りが優勢になった。対円ではPPI発表直後に1ドル=147円13銭まで下げる場面もあった。

原油
 ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。ウクライナとの戦争を続けるロシアに対し、トランプ大統領が次にどのような制裁措置を取るかを市場は見極めようとしており、同地域からの原油供給を巡り懸念が強まっている。

金(ゴールド)
 金スポット相場は上昇。米PPIの予想外の低下を受け、FOMCが来週の会合で利下げに動くとの見方が強まった。金は通常、低金利環境で投資妙味が増す。

経済指標

前日の主要な経済指標の結果

10日 米国
21:30 8月卸売物価指数(PPI)(前月比) 前回 0.9%(0.7) 予想 0.3% 結果 -0.1%
    8月卸売物価指数(PPI)(前月同月比) 前回 3.3%(3.1) 予想 3.3% 結果 2.6%
    8月卸売物価指数(PPIコア)(前月比) 前回 0.9%(0.7) 予想 0.3% 結果 -0.1%
    8月卸売物価指数(PPIコア)(前月同月比) 前回 3.7%(3.4) 予想 3.5% 結果 2.8%

米PPI、8月は前月比0.1%低下-前年比では2.6%上昇
 8月の米生産者物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%上昇だった。前年同月比では2.6%上昇。市場予想は3.3%上昇だった。
 変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%低下。市場予想は0.3%上昇だった。前年同月比では2.8%上昇。市場予想は3.5%上昇だった。

本日の主要な経済指標

12日 欧州
21:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利 前回 2.15% 維持の見込み

12日 米国
21:30 8月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前月比) 前回 % 予想% 結果 %
 8月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前月同月比) 前回 % 予想% 結果 %
 8月消費者物価指数(CPIコア)(前月比)(前月比) 前回 % 予想% 結果 %
 8月消費者物価指数(CPIコア)(前月同月比)(前月比) 前回 % 予想% 結果 %
21:30 前週分新規失業保険申請件数

テクニカル分析

通貨強弱

上グラフは通貨強弱。

値動き

ドル円は、PPI発表時は乱高下したものの、明日のCPIを前に警戒された。

チャート分析

 ドル円の日足チャート。9/11 6:00のレートは147.46。意識される直近安値は7/24の145.88となっています。次の意識される上のラインは、7/16高値の149.17となります。このレンジは1か月以上続いています。

シナリオ構築

*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

月単位の見通し(スイング向け)

シナリオ① 政策金利

9/5の米雇用統計の結果は、労働環境は悪化していることが確認され、ドル円は日足で1.10円の下落となりました。9/17日のFOMCでの利下げは完全に織り込まれて0.50%の利下げ確率が8.2%となっています。

 昨日のPPIは弱い結果に終わり、注目は、9/11の米CPIとなります。物価に関する環境を確認することになります。
・CPIに上振れ>>物価高と市場は受取りドル高も限定的
・CPIに下振れ>>ドル安、FOMCでの0.50%利下げ観測は加速となります。この方向がより動くと思われます。


8/22 パウウェル議長公演で利下げに進むと市場は判断
9/5  雇用統計は先月に続き悪化
日銀 政策金利 0.50% 10月利上げ観測は後退 30%程度

週単位(デイトレ向け)

本日は主要な経済指標の発表がありません。

シナリオ② CPIを意識してのトレード

 上はドル円の9/8からの1時間足です。上限149.2 下限146.8 と考え、今夜のCPIは関税による物価上昇の影響が懸念されています。上昇を意識して動きが出たらエントリーし、値幅で利食いと損切を設定します。

・東京時間 値動きは少ないと予想
・ロンドン時間 CPIを意識した動き。着前情報をチェック
・CPI発表後 レンジ突破するかを見極めてからエントリー。レンジ突破なら押し目(戻り)狙いの順張り、値動き弱ければレンジ内トレード。

 参考 利食い 0.5円 損切 0.3円

シナリオ③ 地政学リスク

1、ロシアウクライナ戦争の停戦協議(和平合意)は大きく後退。両首脳の直接会談は実施されそうにない状況
・ロシアがポーランドに領空侵犯、緊張高まる。
・トランプ氏の介入>>圧力強化

2、イスラエル、ハマス指導部狙いカタールで攻撃-アラブ諸国の反発必至

・地政学リスク進む。>>安全通貨、安全資産への退避 ドル、スイスフラン、金の高騰
これらは頭の片隅に「可能性」としてインプットする。

日単位(スキャル向け)

シナリオ② CPIを意識してのトレード

上はドル円の9/10からの15分足です。上限147.6 下限146.5 と考え、値が動きやすい21時台、23時台を狙います。エントリーは順張り、逆張りのどちらも有効ですがポジション保有は短く、値幅で利食い・損切します。

・東京時間 値動きは少ないと予想
・ロンドン時間 CPIを意識。着前情報をチェック
・指標前後後 初動が落ち着いたら慎重にトレード(値動きは早い)。目安はスプレッドが縮小したら。

参考 利食い 0.1円 損切 0.03円 過度なトレード回数に注意です。回数は事前に決めておきましょう。  

まとめ

 当サイトでは、東京時間まえにファンダメンタルズ、テクニカル分析、シナリオ構築をおこない情報を更新しています。皆様のFXトレードの参考になれば幸いです.

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドル円中心にこれからもよろしくお願いします。

*当サイトは個人の見解です。投資判断は各人の判断で行ってください。

投稿スケジュール

毎朝5分で分かるドル円中心に投資情報を配信。週末は振返りと次週の戦略

・月から土 朝6:30頃 
・日    休

記:しまてつ

トレードスタイル:ディトレーダー
取引通貨:ドル円、ユーロドル,ポンドドル
CFD:原油、金(ゴールド)

 私は過去から学ぶことは大切と考えております。しっかり検証することで、未来を予測し、それがその通りにいかなかった場合の対応もできるようになると考えています。

*参考資料 ブルームバーグ(無料版)、ロイター(無料版)、外為ドットコム、他無料参照情報元
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